
藤田嗣治は、エコール・ド・パリを代表する日本人画家として知られ、乳白色の肌の表現や、細く繊細な線描による人物表現で高く評価されました。女性像や猫の作品でよく知られていますが、子どもを主題にした作品も多く残しています。
藤田の描く子どもたちは、愛らしさの中に静けさや物語性をたたえています。大きな瞳、やわらかな表情、どこか夢の中にいるような雰囲気は、藤田作品ならではの魅力です。
また、藤田嗣治は秋田とも深い関わりがあります。秋田県立美術館には、藤田が1937年に描いた大壁画 《秋田の行事》 が展示されています。この作品は、高さ3.65メートル、幅20.5メートルの油彩画で、当時の秋田の祭りや暮らしが大画面いっぱいに描かれています。
図版は原画やオリジナル版画そのものではなく、展覧会関連の鑑賞用印刷物と考えられますが、藤田嗣治の繊細な線描と、子どもを見つめるやさしく詩的なまなざしを楽しむことができます。
2018年に没後50年を迎えた藤田嗣治の展覧会に関連して販売された、子どもを描いた作品の印刷図版。