李秀承《象嵌香合(白磁象嵌文・花文)》

【作家紹介】 李秀承(イ・スンヒ、1958年〜)は韓国出身の現代陶芸作家であり、伝統技術と現代美術の融合をテーマに革新的な磁器作品を発表しています。テキスタイルや平面構成の技術を取り入れた独自の視点から、紙や布のような質感を持つ陶器を多数制作。中国・景徳鎮にアトリエを構えながら、韓国陶芸の新たな可能性を提示し続けています。

【作品解説】 本作は、李秀承の代表的な表現技法である「象嵌(ぞうがん)」を用いた香合です。蓋全面にはジグザグ文様が緻密に彫り込まれ、中央には花文が象嵌されています。表面はまるで布のように繊細で、幾何学的でありながら有機的な印象を与えるデザインが特長です。素地には赤褐色の陶土が使用され、器表の白とコントラストを成しています。

【香合としての魅力】 ・香道具の中でも装飾性と精神性を兼ね備えた作品 ・蓋裏や見込みの処理に至るまで細部へのこだわり ・幾何学文様と花文が融合した象徴的デザイン

投稿者: curator