
【作家紹介】 千漢鳳(チョン・ハンボン、1940年生)は、韓国を代表する陶芸家であり、韓国粉引(ふんびき)技法の復興者として知られています。韓国慶尚北道に工房を構え、日本や韓国の古陶磁研究を通して伝統技術を現代に甦らせることに力を注いできました。彼の作品は、日本の茶人や陶芸愛好家にも高く評価されており、「用の美」を追求した温かみある作風が特徴です。
【作品解説】 この抹茶茶碗は、千漢鳳が韓国の伝統的粉引技法を用いて制作したものです。厚めに掛けられた白化粧土の上に、焼成時の自然釉や鉄分が交じり合い、静かな光沢と土の風合いが共存する表情豊かな茶碗となっています。釉の流れや火のあたりによる窯変(ようへん)が見どころで、一碗ごとに異なる景色が生まれるのが粉引の魅力でもあります。
【茶碗としての魅力】 ・ざらりとした手触りと温かみのある釉調 ・使うほどに味わいを増す表情と素材感 ・「侘び」と「素朴」を体現する現代粉引の代表作
